ハノイ市警察は9月27日、同市トゥーリエム郡コーニュエ村のチャン・トゥアン・カイさん(32歳)が経営する質屋の前で起きた爆発事件の容疑者として、北中部ゲアン省クインリュー郡クインスアン村在住のグエン・ディン・ルオン(22歳・男)を逮捕した。
爆発は26日午前2時ごろ起きた。カイさんのもとには事件直前の25日夜から深夜にかけて3000万ドン(約16万円)を要求する不審な男からの脅迫電話や脅迫メッセージがあったが、いたずらだと思って無視していたところ、実際に爆発が起きたという。幸いこの爆発によるけが人はなかったが、カイさんの店では扉が壊れる被害が出た。
地元警察は、カイさんの携帯電話の履歴から脅迫に使用されたのは、カイさんの近所に住む女子大生Dさん(24歳)の携帯電話であることを突き止めた。Dさんは身に覚えがないと話し、ときどき自分の携帯電話を使わせていたDさんの親せきのルオン容疑者が捜査線上に浮上した。
ルオン容疑者は取り調べに対し、遊ぶ金欲しさにDさんのパソコンをカイさんの質屋に持ち込んで250万ドン(約1万4000円)を手にしていたことがDさんに発覚したため、カイさんを脅迫することを思いついたと供述。カイさんが取り合わなかったため、前もって用意していた手製の爆発物を仕掛けたと話している。