ハノイ市労働傷病兵社会局のグエン・ティ・フック副局長を団長とする合同調査団はこのほど、同市カウザイ区ファムフン通りで建設中の「京南(Keangnam)ハノイランドマークタワー」工事現場の労働安全調査結果を発表した。このビルの建設は、韓国の京南企業(Keangnam Enterprise)が施工を、ベトナム建設技術科学研究所(IBST)が施工管理を請け負い、下請け業者24社が参加している。
調査結果は、施工業者が労働安全に関する規定を順守せず必要な手続きを怠っていたうえ、労働安全管理組織に十分な能力がなかったとし、工事現場で発生した事故が労働当局に報告されていなかったことも指摘。下請け業者15社に労働安全違反があったとして総額2億3500万ドン(約120万円)の罰金を科したほか、点検票のない設備12台の使用を停止するよう要求した。
この工事現場では昨年7月から今年2月までの間に重大な労働災害事故が連続して発生、6人が死亡し3人が負傷している。調査時の1日当たりの労働者数は約3500人で、うち約200人が外国人(主に韓国人)、約3300人がベトナム人だった。