北部ビンフック省人民委員会はこのほど、同省タムダオ郡ホップチャウ村でタムダオゴルフ場を経営するタムダオ投資株式会社に対し、周辺住民の生活環境に悪影響を及ぼす環境汚染を引き起こしているとして罰金1億1450万ドン(約51万円)を科すことを決めた。
同社の違反行為は、承認された環境影響評価報告書の中で確約した事項を実行していないこと、危険廃棄物を処理業者に引き渡した記録がないこと、規定されている危険廃棄物管理に関する定期報告書を作成していないことなど。
同ゴルフ場(面積160ヘクタール)は2004年から営業しているが、ゴルフ場で使用する農薬やその他の化学物質を含んだ排水を処理せずそのまま排出している。そのため、ホップチャウ村で飲料用に使われていた70本の井戸が化学物質で汚染され使用不能となり、住民は不便な生活を強いられているという。
同省資源環境局はこれまでたびたび検査を実施し未処理排水を排出しないようタムダオ社に注意していたが、同社はこれに従わなかった。