東北部ラオカイ省では、国境を接する中国雲南省河口市から同省に中国人が食塩を買い求めて殺到しており、食塩価格が通常より35~50%上昇し、50キログラム当たりでは通常の10万5000(約403円)から現在では16~20万ドン(約615~769円)まで吊り上がっている。18日付ザンチが報じた。
中国人による食塩の買占めの原因は、一部の中国人が東北地方太平洋沖地震の影響による福島第1原子力発電所の事故により、今後、放射能汚染された海水から生産される塩を食べる危険性を懸念している他、ヨウ素入り食塩が放射能被爆の予防に効果がある信じているためとされている。食塩の買占め現象を受けて、中国当局はラオカイ省から陸路で中国へ入国する際の食塩持込量を制限している。