ベトナム道路総局はこのほど、政令第91/2009/ND-CP号に規定されているブラックボックス(イベントデータレコーダー)搭載義務付けに対する実施状況について交通運輸省に報告を行った。ティエンフォン紙電子版が報じた。
ブラックボックス搭載の対象となるのは、運送業を営む全国1537社の企業および協同組合が保有する車両1万6203台(うちバス8828台、トラック7375台)。7月1日から施行されるため、6月末までの搭載が義務付けられる。交通運輸局によると、現在84の企業・協同組合が保有する1404台の車両が搭載済み、また87%の企業・協同組合が搭載を予定している。しかし機器の搭載や維持費用が大きな負担となるため、小規模な事業者では搭載の目処がたっていないところも多い。
このため、レ・マイン・フン交通運輸次官は対象となる事業者が準備期間を十分に持てるよう、ブラックボックスの未搭載に対する罰則の実施開始を1年遅らせることを交通運輸省に提案する方針。ただし7月1日からの施行開始については変更がないとした。