ウィルスセキュリティソフト国内大手のBKAV社はこのほど、国内のコンピュータの少なくとも8万5000台がRamnitウィルスに感染し、個人情報が流出したとする調査結果を発表した。1日付ジエンダンゾアンギエップが報じた。
同社の専門家によると、ハッカーは米国、ロシア、中国などに設置した多数のサーバーでのインターネット・リレー・チャット(IRC)を通してRamnitウィルスを感染させているという。このウィルスに感染すると、ハッカーは被害者のコンピュータ上の全てのデータを盗むことができるようになる。また、被害者には自分のコンピュータが感染しているのかどうか判断できないという。
BKAV研究開発部門の責任者ブー・ゴック・ソン氏は、「我々がこれまでに出遭ったウィルスの中で、このウィルスは最も組織的に感染が拡大している。コンピュータユーザーはウィルス対策の原則を守るよう注意し、ウィルス対策ソフトを導入する必要がある」と呼び掛けている。