円借款事業「ホーチミン市東西大通り・水環境改善プロジェクト」のコンサルタント契約受注に絡んだ「パシフィック・コンサルタンツ・インターナショナル(PCI)」の汚職事件で賄賂を受け取った罪に問われたフイン・ゴック・シー被告の控訴審で、ホーチミン市最高裁判所は1日、一審の終身刑判決を破棄し禁固20年を言い渡した。1日付VNエクスプレスが報じた。
裁判所は、事件当時同プロジェクトの管理委員会委員長と同市交通運輸局の副局長を兼任していたシー被告が、同案件のコンサルタント業務受注の見返りとして当時のPCI役員から26万2000ドル(約2100万円)の賄賂を受け取った事実を認定、シー被告の無罪の主張を退けた。
その上で裁判所は、同被告の家族が30億ドン(約1200万円)を返済したことや、被告が30年以上公務員として国に貢献してきたことなどを考慮して、終身刑から有期刑の最高刑である禁固20年に減刑する判決を出した。