外国から導入のごみ処理ライン、実情に合わず

2011/10/11 11:34 JST配信

 外国から政府開発援助(ODA)の融資を受けて導入したごみ処理ラインが、当初の計画通りに稼働できていない場合が少なくない。紅河デルタ地方ハイフォン市のケースはその典型例だ。10日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。

 ハイフォン市は2007年に2500万ドル(約19億1650万円)を投じてチャンカット固形廃棄物処理施設を建設した。このうち韓国政府から1900万ドル(約14億5650万円)の融資を受けて、1600万ドル(約12億2660万円)のごみ処理ラインを導入、2009年6月に稼働を開始した。

 1日当たり200tのごみ処理能力があり、コンポスト肥料を生産する計画だったが、実際は1日150tの処理を行うのがやっとで、コンポスト肥料の生産ラインはいまだに稼働できていない。ハイフォン都市環境公社のグエン・バン・クイ副社長によると、有機ごみの処理後の品質が基準に達していないためだという。

 クイ副社長は「外国から導入される技術はベトナムの実情に合わない場合が多い。今後も2020年までは、埋め立てが主なごみ処理方法になるだろう」と述べている。

[Tuoi tre online, 10/10/2011, 04:03 (GMT+7), O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 グエン・タン・ズン首相はこのほど、北中部ハティン省のごみ処理場建設案件をベルギーの政府開発援助(...
 ハノイ市と国際協力機構(JICA)は18日、JICAが同市における都市ごみ処理システムの確立を技術支援する...

新着ニュース一覧

 トー・ラム書記長は5日から7日までの日程でカザフスタンを公式訪問し、現地時間6日午前にカスムジョマ...
 世界ラーメン協会(WINA)によると、2024年におけるベトナムのインスタントラーメン(即席めん)需要は81億...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナムを代表する考古学者・人類学者で、音楽家としても知られるグエン・ラン・クオン(Nguyen Lan Cu...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 日本政府は4月29日、令和7年(2025年)春の叙勲受章者を発表した。日本とベトナムの関係増進に寄与した功...
 ホーチミン市の市街地と市最南端のカンゾー郡の埋め立て沿岸都市区までを結ぶ新たな都市鉄道(メトロ)を...
 ファム・ミン・チン首相は6日、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相と電話会談し、オース...
 ハノイ市ホアンキエム区のICE国際展覧会センター(91 Tran Hung Dao, quan Hoan Kiem, TP. Ha Noi)で、6...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年4月の外国人訪問者数(推定値)は前月比▲19.5%減の165万46...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、4月の小売売上高(推定値)は前月比で+2.9%増、前年同月比では+1...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年4月の鉱工業生産指数(IIP)の伸び率は前月比で+1.4%増、...
 政府は4月29日、フィンテック(ITを活用した金融サービス)に関するテスト環境(サンドボックス)を規定す...
 ベトナム戦争中の1963年6月11日に、当時の南ベトナムのゴ・ディン・ジエム政権が行っていた仏教徒弾圧...
 オーストリアのピエラ・モビリティ(Pierer Mobility)グループのバイクメーカーであるKTMスポーツモータ...
トップページに戻る