風邪薬で鉛中毒の患者が急増

2011/11/30 11:35 JST配信

 ベトナム科学技術研究所所属化学研究所によると、この数日、鉛中毒を引き起こしたとみられる風邪薬のサンプルと血液サンプルの分析依頼が増加しているという。28日までに受け付けた風邪薬のサンプル数は27件と1週間前の2倍で、全てのサンプルから鉛が検出された。29日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。

 鉛中毒の疑いのある患者の血液サンプルの分析依頼は100件以上に上っている。患者は主に子供で、ハノイ市のほか、東北部のフート省イエンバイ省、紅河デルタ地方のハイフォン市ナムディン省タイビン省などに広がっている。全てのサンプルから血中鉛濃度の基準値である15マイクログラム/デシリットルの5倍を超える鉛が検出された。

 ベトナム漢方医協会のブー・クオック・チュン医師は、漢方薬として使われている鉛丹(酸化鉛)が鉛中毒を引き起こしている可能性があると指摘している。漢方医が鉛丹を使用する時は、鉛中毒を避けるため慎重に短期間の処方にとどめるよう指導されているが、正しい用法が守られていない恐れがあるという。

[Tien phong online, 07:19 | 29/11/2011, O ]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市のテレビ局の女性司会者が、愛用していた濃色の口紅が原因で鉛中毒になり入院治療を受けている...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る