フルブライト経済教育プログラムの専門家グエン・スアン・タイン氏によると、ベトナムの高速道路1キロメートル当たりの建設費は、中国などの周辺諸国より高く、米国でさえベトナムより安いという。2日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
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高速道路の1キロ当たり建設費は、ホーチミン市~チュンルオン(メコンデルタ地方ティエンザン省)間が990万ドル(約7億9300万円)だったのに対し、建設中のホーチミン市~ロンタイン(東南部ドンナイ省)~ザウザイ(同)間は1830万ドル(約14億7000万円)に跳ね上がると予想されている。
一方中国の1キロ当たり建設費は約600万ドル(約4億8100万円)、米国は約800万ドル(約6億4100万円)にすぎない。ベトナムは人件費や物価が安い分、建設費も安くなるべきところだが、実際はそうなっていない。
タイン氏はその原因として、◇土地収用費と河川が多いことによる橋梁建設費が全体の建設費の大きなウェイトを占めていること、◇プロジェクト管理能力に問題があり工期が遅延しがちなこと、◇外国の政府開発援助(ODA)資金を利用する案件でタイド条件(融資上の制限)の付く場合が多いこと、などを指摘している。