交通警察官、定年退職後の仕事はバイクタクシーのおやじ

2012/10/09 10:08 JST配信

 交通警察官に対して「高圧的な態度」や「日常的な賄賂の受取り」などマイナスのイメージを抱いているベトナム人は多い。しかし、全ての交通警察官にそうしたイメージが当てはまるはずも無く、実直に働いている人も大勢いる。そんな彼らの生活は決して楽なものではない。安い月給では禄に貯金も出来ず、家族を支えるため、退職後にタクシーやセオム(バイクタクシー)の運転手などになる人も少なくない。4日付VNエクスプレスが報じた。

(C) Vnexpress, セオムとして働くレ・ホン・ハーさん
(C) Vnexpress, セオムとして働くレ・ホン・ハーさん

 ハノイ市で交通警察官として勤務していたレ・ホン・ハーさん(55歳)は定年退職の翌年からセオムとして働いている。今ではどこからどう見ても完全に“セオムのおやじ”。交通警察官だった面影など微塵もない。

 交通警察官時代の月給は600万ドン(約2万2600円)で中流程度の所得だった。しかし、定年退職後に長女の大学進学と次女の高校進学が重なったため、どうしてもお金が必要になり、家族にも内緒でセオムの仕事を始めた。今の仕事を始めた頃は恥ずかしくてたまらなかったという。かつての同僚に見られたときは、「家族を迎えに来たんだ」と誤魔化していた。

 もちろん、ずっと隠し続けられるわけもなく、結局はセオムをしていることがばれてしまった。その時の家族や同僚の反応は、自分が予想していたものとは正反対のもので、尊敬の眼差しを向けられたという。

 今では子供たちも社会人となり、家に仕送りをしてくれるようになったが、ハーさんは慣れ親しんだ職場に愛着を感じるようになり、セオムの仕事が辞められなくなった。交通警察官時代の経験を活かして、客に交通規則を教えたり、バイクに乗った強盗犯を捕まえたりと、地元の“頼れるおやじ”として活躍している。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 女子大生のセオム(バイクタクシー)運転手がハノイ市に登場し、話題になっている。メーター付のセオム運...
 ホーチミン市では最近、メーター付のセオム(バイクタクシー)運送サービスが登場した。バイクの前方に...
 「交通法違反で得た罰金の70%が交通警察の肥やしになっている現状をどう考えるか」このほど行われた国...

新着ニュース一覧

 内務省は、2026年のベトナム文化の日および2027年のテト(旧正月)と建国記念日に伴う休暇について、日程...
 教育訓練省は、東北部地方トゥエンクアン省のトゥエンクアン英才高校の試験会場における2026年高校卒業...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 VIETJOベトナムニュースが2026年7月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:
 烈士(戦死者)の遺骨の捜索・収集は、ほとんどの場合、ほんのわずかな手がかりから始まる。その手がかり...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によりますと、2026年4~6月の国内総生産(GDP)成長率(推定値)は前年同期比...
 南中部地方ダナン市人民委員会は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進およびデジタル経済の発...
 クラフトチョコレートの製造や販売を手掛けるザ・ココア・プロジェクト(The Cocoa Project)は、ホーチ...
 東北部地方クアンニン省のクアンイエン沿岸経済区で、ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)が総額約5...
 ハノイ市のノイバイ国際空港は、車両の混雑緩和を目的に3日から導入した新たな車両動線計画について、...
 英国・ロンドンの高等法院は、ベトナムのアニメ制作会社であるSコネクト(Sconnect)が制作する人気アニ...
 南中部地方ダナン市で3日、国際ミスコンテスト「ミス・ヘリテージ・グローバル2026(Miss Heritage Glob...
 産業資材事業やディバイス事業、メディカルテクノロジー事業を手掛けるNISSHA株式会社(京都府京都市)は...
 国防省傘下空軍士官学校(Air Force’s Officer College、南中部地方カインホア省)で4日、国防省の決定に...
 ホーチミン市公共交通管理センター(Ho Chi Minh City Management Centre of Public Transport=MCPT)は...
トップページに戻る