個人情報取引が再び活発化、ネット上で堂々と売買

2012/11/08 12:57 JST配信

 見知らぬ相手からのスパムメールや売り込みの電話に悩まされている人は少なくない。個人情報の取引活動は一時的に鳴りをひそめていたが、息を吹き返しているもようだ。6日付アンニントゥード紙(電子版)が報じた。

(C)An ninh thu do、個人情報取引サイトの例
(C)An ninh thu do、個人情報取引サイトの例

 1か月ほど前にハノイ市内の病院で出産したマイさんは、最近立て続けに複数の乳製品メーカーから乳製品紹介の電話を受けた。彼女は、自分の個人情報が病院からメーカーに流れたに違いないと確信している。

 試しに「個人情報売買」のキーワードでネット検索すれば、簡単に個人情報の取引先と連絡を取ることができる。わずか50万ドン(約1940円)で、2500万人分のメールアドレスや電話番号を入手できてしまう。

 2012年初頭に個人情報を売買したとして3人が処分され、一時的に取引活動が下火になった。しかし景気低迷に直面している各企業が、個人情報を入手して消費者に直接売り込みをかけるようになって、情報の売買が再び活発化している。

 ベトナム情報安全協会(VNISA)のある幹部は、個人情報取引に対する制裁措置が甘すぎて歯止めになっていないと指摘する。罰金額は3000万~5000万ドン(約11万6000~19万4000円)だが、得られる利益を考えれば、企業にとっては安いものだ。

[An ninh thu do,06/11/2012 07:13,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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