「バレンタインデーにデートする相手が欲しい」。お金さえ払えば、簡単にこの願いをかなえることができる。
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ビナモスト社は、恋人レンタル専門の会社だ。レンタル希望者はまず自分の身長・体重・学歴などの自己情報と、求める相手の条件をメールで知らせる。会社側は3~4人の候補者の顔写真と個人情報を送って選んでもらう。料金は1日レンタルの場合が200万ドン(約9760円)強、3~4時間なら100万~120万ドン(約4880~5850円)だが、お酒を一緒に飲む場合は150万ドン(約7320円)だ。
ネット上のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には、「愛情契約」、「恋人レンタルクラブ」、「デートドットコム」といったサイトがある。名称やシステムは異なるが、実質はいずれも有料でデート相手を紹介するいわゆる「出会い系サイト」だ。中には悪質な業者もいるので注意が必要だ。
心理・恋愛・家族問題のカウンセラー、グエン・ティ・キム・タイン氏は、恋人レンタルについて、「当面は目の前の問題を解決できるように思えるかもしれないが、長期的にみればレンタルする側もされる側にも悪影響が残る恐れがあるほか、売春の隠れ蓑として悪用される可能性もある」と指摘している。