フルブライト大学ベトナム校(FUV)が、外国資本による非営利私立大学としてホーチミン市に設立される見通しとなった。ブー・ドゥック・ダム副首相がこのほど、投資を承認する文書に署名した。
資金は「ザ・トラスト・フォー・ユニバーシティー・イノベーション・イン・ベトナム(The Trust for University Innovation in Vietnam=TUIV)」が拠出する。TUIVは米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本部を置く非営利団体。
FUVは、現行のフルブライト経済教育プログラムを基盤にして設立される。計画によると、まずいくつかの分野で修士課程を創設し、その後大学や博士課程の教育へと拡大する。FUV案件は、昨年7月にチュオン・タン・サン国家主席が訪米した際に出された共同声明で言及されていた。
非営利私立大学モデルは米国では普及しているが、ベトナムでは改正教育法で認められたばかり。FUVはこのモデルの初の適用例となる。政府は教育訓練省に対し、関連機関と協力してFUVの設立に向け必要な支援を行うよう指示した。入学試験の時期や学費などはまだ明らかにされていない。