ホーチミン市の2区のボーチュオントアン通りとハノイ大通りの交差点でたくさんのバイクに囲まれながら汗水をたらし、地元の交通誘導員とともに交通整理をしている身なりの整った外国人男性が話題になっている。
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この男性は、オーストラリア人のフィリップ・ロジャース氏。この交差点の近くにあるインターナショナルスクールで校長を務めている。夏ごろから毎朝7時半~8時半の通勤・通学ラッシュの時間帯に交通整理を行っているという。
同氏は、「私の学校では、多くの保護者がバイクや車で生徒の送り迎えをしていますが、そのせいで毎朝渋滞を引き起こしていました。ですから、私が責任をもって、この地区の交通整理をしなければと思いました。ただでさえ、ベトナムは車両の数が日に日に増えていますからね」と話した。
さらに同氏は、「政府は国民に公共交通機関の利用を奨励すべきです。そのためには、まずバスの質を改善する必要があります。今の車両は古く、シートも破れており、エンジンもよく止まります。また、人々の交通マナーはお世辞にも良いとは言えないので、交通参加者の意識も向上させないといけません」と続けた。
通勤路としてこの交差点を通る女性Tさんは、「最初は、どうして外国人が交通整理をしているの?と思い、みんな珍しがってじろじろ見ていましたが、今ではそれも日常風景になりました」と述べた。また、フィリップ氏とともに交差点に立つ交通誘導員の男性は、「いつも彼と手分けして交通整理をしています。おかげで効率的に誘導ができているので、以前よりも渋滞が改善されたと思います」と語った。