サイゴン水道総公社(サワコ=SAWACO)は、ホーチミン市12区及びビンタン区での上水道普及率が100%に達したことを明らかにした。引き続き11月中にビンチャイン郡、ホックモン郡、クチ郡でも普及率を100%に引き上げる計画で、これにより全市の190万世帯が水道水を利用できる環境となる。
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同市では、井戸を掘削して掃除や庭の手入れなどに使う井戸水(地下水)を汲み上げている世帯が依然として多く、一部は調理などの生活用水にも地下水を使用している。同社によると、市内の各世帯に設置された水道メーターのうち、使用されていないものが全体の7%にあたる8万8200台に上っているという。
こうした中、同市当局は各世帯に対し、発がん性物質や健康に害を及ぼす微生物が含まれる可能性が高いとして、調理目的で地下水を使用しないよう呼びかけている。なお、ある調査結果によると、同市の井戸から採取された地下水サンプルの92%が調理に適していないことが分かった。