ブー・ドゥック・ダム副首相はこのほど、東北部地方バクカン省と同トゥエンクアン省の人民委員会に対して、両省のバーべー自然保護区とナーハン自然保護区の世界遺産への登録に向けて、関連当局と協力し国連教育科学文化機関(ユネスコ)への申請書類を作成・提出するよう指示した。
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ナーハン自然保護区はバクカン省ナーハン町やタイントゥオン村、ソンフー村、カウティン村をまたぎ、同省チエムホア郡、ラムビン郡、チョドン郡に接する。
同自然保護区の面積は3万3000haで、このうち2万1000haが森林となっており、◇植物2000種、◇猛獣類88種、◇鳥類294種、◇爬虫類30種、◇両生類18種、◇蝶300種、◇コウモリ40種など多様な生態系を持つ。
オナガザルを始めとした同区に生息する多くの生物は絶滅危惧種に指定されており、同区は世界自然保護基金(WWF)から世界で最も豊かな生態系のひとつとして認定されている。
またバーベー湖は1万年前に形成された地質的にも歴史深い淡水湖であり、◇維管束植物1268種、◇猛獣81種、◇鳥類234種、◇爬虫類30種、◇両生類18種、◇魚類107種、◇蝶367種などが生息する。
同湖の周辺はカルスト台地や洞窟があるほか、伝説や信仰、考古学などにおいて高く評価されるスポットが点在する。
今後、両省の人民委員会は文化スポーツ観光省とユネスコベトナムの指導のもと、書類を作成していく。