ベトナム労働者派遣協会(VAMAS)はこのほど、2016年における海外へのベトナム人労働者派遣企業の年次評価結果を発表した。この中で、海外へベトナム人労働者を派遣している企業86社のうち、43%にあたる37社が「5つ星レベル」として評価された。
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それによると、「5つ星レベル」として評価された37社のほか、41社が「4つ星レベル」、残る8社が「3つ星レベル」となった。評価の対象となった各企業が2016年に海外へ派遣したベトナム人労働者の数は、合わせて全体の60%以上を占めている。
今回で4回目となる同ランク付けは、2010年に定められた海外へのベトナム人労働者派遣企業に向けた行動規範の実行状況を評価するもので、国際労働機関(ILO)の支援を受けて行われている。2017年の年次評価では、対象企業が106社に増える見通しだ。
VAMASのグエン・ルオン・チャオ会長によると、同行動規範を適用する企業は日増しに増えており、派遣先パートナーの選択や労働者の採用・トレーニング、海外での労働者のサポート、帰国後の労働者の就職サポートなど多くの分野で進歩がみられるという。
一方、2016年における企業の行動規範違反として、◇定期的な報告を行わない、◇労働者のトレーニングが不足している、◇規定よりも高い手数料を徴収する、◇許可なく海外へ労働者を派遣する、などが挙げられる。