駐日ベトナム大使館は10日、米国とベトナムの枯れ葉剤被害者の交流を描いたドキュメンタリー映画「沈黙の春を生きて」や「花はどこへいった」で知られる坂田雅子監督に友好勲章を授与した。授与式には、グエン・クオック・クオン駐日ベトナム大使や枯葉剤被害者会のグエン・バン・リン会長ほか、日本やその他の国からの来賓が出席した。
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クオン大使は祝辞で、坂田監督の作品はベトナムの枯葉剤被害者にとって非常に意義深いだけでなく、日本とベトナムの両国間における絆を一層強めた作品だと称した。また、坂田監督は自身の活動を通して枯葉剤の影響についてより広く知ってもらいたいと述べた。
坂田監督の夫で写真家の夫グレッグ・デイビスさんは、米国兵としてベトナム戦争に従軍した経歴を持ち、2003年に枯葉剤の影響による病で亡くなった。坂田監督は枯葉剤によるグレッグさんの死を目の当たりにしたことがきっかけとなり、ドキュメンタリーを制作するようになった。
式典では、枯葉剤被害者の子供たちのための奨学金基金で、坂田監督が2011年に設立した「希望の種」に集まったお金が坂田監督から枯葉剤被害者会に寄付された。