ホーチミン市のいくつかの質屋によると、今年の国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)ロシア大会は1次リーグから番狂わせが続出したため、店はかつてないほどの忙しさだという。サッカー賭博で負けた金を調達するため、質屋を利用する客が多いからだ。
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同市ビンタン区の質屋店主ズンさんは、「毎試合後にスマートフォン(スマホ)を質入れする客が普段の3~4倍に増えた。とりわけドイツとアルゼンチンが負けた試合の後は、客が列を作っててんてこ舞いだった。この日はスマホを普段の10倍以上の100台余り預かった」とうれしい悲鳴を上げた。
ズンさんの近所で質屋を営むフアンさんは、準決勝や決勝戦では質入れの需要が更に多くなると予想する。「この時期はスマホしか預からない。置き場所がないから、バイクの預かりは一時的に停止している」と話した。
一方、客側には質屋に対し、「利息が上がった」、「以前に比べ預かりの査定額が下がった」、「高級スマホしか預からなくなった」と不満がある。それでも質屋通いを止めないのは、「次は必ず取り返す」と信じているためだ。