世にも珍しいソクチャン産の「紫リュウガン」、国内外で注目

2018/08/11 05:09 JST配信

 メコンデルタ地方ソクチャン省では珍しい紫リュウガン(竜眼)が栽培されている。葉は紫がかった深緑色、果実の皮も美しい赤紫色をしているリュウガンを栽培しているのは、ケーサック郡フォンナム村に住むチャン・バン・フイさん(62歳)だ。

(C) vietnamnet.vn
(C) vietnamnet.vn

 この紫リュウガンは現時点でこの土地でのみ栽培されており、他の地にはない唯一無二の希少品種だ。市場では1kg当たり40~50万VND(約1900~2400円)で販売されているが、フイさんは1kg当たり10万VND(約480円)と破格の値段で売っている。フイさんは自宅の周囲に紫リュウガンの木を50本ほど植栽しており、苗木も1本100万VND(約4800円)で販売している。

 紫リュウガンは他の種類のリュウガンに比べて病気に強いだけでなく、追肥などの手間をかける必要もほとんどないという。苗木は1年もすると果実を実らせ、1年に2度収穫することができる。

 紫リュウガンはソクチャン省のブランドフルーツとして見本市などでも紹介されており、苗木を求めてハノイ市ホーチミン市、その他の省など全国各地から植栽センターや個人がフイさんの元を訪れている。さらには台湾やタイ、インドネシアから視察団が苗木の購入や果実の販促を申し出ることも多いが、家族の中にとどめておきたいという思いから申し出は全て断っているという。

 南部果実研究所は紫リュウガンの苗木を持ち帰り、特徴や成長過程を研究中で、正式名称も付けられる見通しだ。

[Hoai Thanh, Vietnamnet.vn, 07/08/2018 14:00 GMT+7等, T]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 在ベトナム・ニュージーランド大使館によると、ニュージーランドがベトナム産ランブータンの輸入を正式...
 果物輸出を手掛けるカットトゥオン農産物生産加工社(Cat Tuong)は26日、ベトナム産ミルクフルーツを米...
 駐マレーシア・ベトナム大使館商務部によると、ベトナム産のリュウガン10tがこのほど、2年間の準備期間...
 農業農村開発省植物保護局によると、米農務省がベトナム産のリュウガン及びライチの輸入を正式に認可し...
 農業農村開発省によると、近々4種類の果実の米国への輸出が米当局により認められる予定で、まずはリュ...

新着ニュース一覧

 地場ドジ・ジュエリー(DOJI Group)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で複合区「ドラゴン75コンプ...
 ホーチミン市内のガソリンスタンドでは、QRコードを使った振込決済が拡大しており、給油時の利便性向上...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハ...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
トップページに戻る