ホーチミン市9区の東部軍医病院(Benh vien Quan Dan Y mien Dong)でこのほど、患者や障がい者の介助、床清掃などを行うIoT(モノのインターネット)人型ロボットのお披露目式が行われた。
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会場では医師のチュオン・ホアン・ベト大佐が「タムさん、タムさん、ここで何をしているんですか?」と訊くと、数秒後に女性看護師の姿をした人型ロボット「タム」が「私は来院される患者さんをお迎えしご案内するためにここに立っています」と答えた。
タムの本体にはタブレットが搭載されており、患者は治療項目別の費用検索や次回の受診予約が可能。さらには電池が少なくなると自ら充電を開始するほか、院内に相応しくない行為を認識しスピーカーで注意喚起をすることまでできる。
院内には患者の案内をするタムの他に、清掃ロボットや障がい者をサポートするロボットハンドを導入しているほか、受診登録システムにはワイヤレス呼出番号札や自動計量機、スマートファイルストレージ、病室入退出制御、リマインダーデバイス、患者への危険警告などが搭載されている。
同院はこれらの最新技術を応用し「スマートホスピタル」のモデル構築を目指している。