南中部高原地方ラムドン省ダラット市でこのほど、「インテリジェントオペレーションセンター(Intelligent Operation Center=IOC)」が稼働を開始した。同市のスマートシティ(環境配慮型都市)開発計画の一環で、ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)とラムドン省が協力した。
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IOCは、地方政府が市内で起きている出来事の全体的な状況を把握することを目的としている。システムは、医療サービスの質や都市問題に関する苦情処理の状況、人工知能(AI)監視カメラによる映像、建設許可手続きの管理、行政サービスの状況といった様々な情報にアクセスできる。大量のデータを分析して警告を発したり、決定を後押ししたりすることもできる。
ラムドン省の公共サービスポータルサイトと電子ワンストップ情報システムは将来、IOCに統合される予定だ。また、ダラット市が配信しているスマートフォン用行政サービスアプリ「iGov Connect」もIOCに統合される方向だ。
観光分野ではダラット市の観光情報ポータルサイトと観光アプリがIOCに接続されるほか、農業、教育、医療などの分野や土地利用や建設計画などのデータにもアクセスできるようになる。