保健省予防医療局によると、南中部沿岸地方ダナン市のダナン国際空港で14日、感染症監視システムが遠隔体温計によって発熱症状のある2人の外国人を発見した。
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2人は中国の湖北省武漢市に居住している中国人で、ベトナムに入国しようとしていたが、武漢市で発生しているウイルス性肺炎に感染している疑いがあるとして隔離され、経過観察措置が取られた。2人から採取したサンプルをパスツール・ニャチャン研究所に送って検査している。
ドー・スアン・トゥエン保健次官は15日、2人に接触した人のリストを作成して経過を観察していることや、保健省とダナン市が協力して感染防止対策を強化していることを明らかにした。
現在ベトナムでは、武漢市のウイルス性肺炎の患者はいないが、中国との貿易や観光で往来する人が多いため、ベトナムに感染が広がる恐れがある。保健省は、中国との国境ゲートのある各地方に作業チームを派遣して感染防止業務の指導に当たらせることを決めている。
中国ではこれまでに41人の感染が確認され、うち1人が死亡した。香港では5日までに14人に感染の疑いがあるとされ、タイでは中国人観光客1人の感染が確認されている。