中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)の感染が拡大する中、グエン・スアン・フック首相は4日に開かれた政府会合で、交通運輸省や外務省などの関連機関に対し、同市に滞在しているベトナム人の帰国便を手配するよう指示した。
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これにより、武漢市に滞在しているベトナム人が希望すれば、政府の専用機でベトナムへ帰国できる。帰国後は当面の間、国の施設で隔離されることになる。
ベトナム政府は、新型コロナウイルスによる影響を受けた中国国民のために総額50万USD(約5500万円)の緊急援助物資を寄付する。緊急援助物資を載せた専用機が中国に到着し物品を引き渡した後、武漢市にいるベトナム人を乗せてベトナム国内に避難させる。
教育訓練省によると、武漢市に留学しているベトナム人学生は302人いる。このうち281人がテト(旧正月)に合わせて帰国したが、21人は同市に残っている。帰国した281人中のうち7人が検査を受け、3人は陰性、残る4人は結果を待っている。