24日に韓国のテグ(大邱)から南中部沿岸地方ダナン市に到着し隔離措置を適用された韓国人観光客グループが25日夜、航空機で韓国へ帰国した。航空機には、先だってダナン市に到着し帰国を希望していた韓国人6人と、別の乗客約200人が搭乗し、ソウル(仁川:インチョン)に直行した。
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これに先立ち、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が韓国でも拡大していることを受け、ダナン市当局は24日、同市に到着したテグ発の航空機の全乗客80人に隔離措置の適用を決定した。
しかし、韓国人乗客20人が受け入れ先であるダナン市肺臓病院(リエンチエウ区)での隔離に猛反発。韓国人らは市内の4つ星ホテルで隔離措置を受けることになったが、午後10時の時点でホテル側の受け入れ準備が完了しなかったため、韓国人らは病院で一夜を過ごすことになった。
その後、同市当局が25日に緊急会合を重ねた結果、韓国人らを航空機で帰国させることを決定した。帰国便の費用は航空会社が負担した。ただし、2人については14日間の隔離措置に同意した上で、引き続きダナン市に滞在することを希望した。
ダナン市人民委員会のフイン・ドゥック・トー主席は25日午後、同市を観光目的で訪れたにもかかわらず一時的に隔離された韓国人観光客らに対し、書簡を送付し謝罪した。
なお、韓国国内における新型コロナウイルスの感染者数は26日午前時点で1146人となっており、うち11人が死亡している。