ベトナム保健省は20日午後、ハノイ市のバックマイ病院付属熱帯病センターで働く女性看護師2人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性判定を受けたと明らかにした。これでベトナム国内の感染者は87人に増加。ベトナムでは、医療関係者の感染は初めて。院内感染の疑いもある。
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国内86人目の感染者は、バックマイ病院付属熱帯病センターのHIV外来で働く54歳の女性看護師。3月6日に家族とともに、ホーチミン経由で東南部地方バリア・ブンタウ省コンダオ島を訪問し、8日にハノイに戻ってきた。特に症状もなかったため、9日から通常通り勤務。11日に持病の高血圧の治療でバックマイ病院に入院。この時点では咳も熱もなかった。入院中に87人目の感染者と接触。19日に検体を採取した際、新型コロナウイルスの1次検査で陽性となり、隔離措置を受け、20日に行われた2次検査でも陽性判定を受けた。
87人目の感染者は、バックマイ病院付属熱帯病センターの隔離施設で働く34歳の女性看護師。18日に倦怠感や咳、発熱などの症状があらわれため、検査したところ新型コロナウイルス陽性が確認され、隔離措置を受けた。専門機関による2次検査でも陽性となり、国内87人目の感染者となった。同僚でもある86人目の感染者とは何度も接触していた。