5月14日午前0時、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止策として適用されていたハノイ市トゥオンティン郡ドンクー村落チェン村(xom Tren, thon Dong Cuu, huyen Thuong Tin)の封鎖が約1か月ぶりに解除された。この瞬間を待ちわびていた村民らは、深夜にもかかわらず、大勢の人々が路上に出て、ベトナム国旗を振るなどして、久しぶりの自由を謳歌した。これで、ハノイ市内の新型コロナ関連の全ての地区封鎖が解除されたことになる。
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チェン村には399世帯・人口1201人が暮らしている。同村は、国内266人目の感染者(女性・36歳)を出したことで、感染拡大防止のため、封鎖措置が取られていた。この女性は、ハノイ市バックマイ病院で母親の看病をしていた際に新型コロナに感染したとみられる。3月末から自宅隔離となっていたが、4月中旬に陽性が確認され、第2中央熱帯病病院に入院した。幸い村内では、感染が広がらず、検査の結果は全員が陰性だった。
なお、ベトナム保健省の14日午前の発表によると、市中感染による新型コロナの国内新規感染者は28日連続でゼロ人となった。国内で確認された感染者は累計288人、このうち252人が回復済み。治療中の患者は残すところあと36人で、うち11人は検査で2回以上陰性、6人は1度目の検査で陰性となっている。