ネットフリックスの脱税と事業認可未取得、当局が調査中

2020/10/27 15:25 JST配信

 映像ストリーミングサービス「ネットフリックス(Netflix)」は2016年にベトナムでの配信サービスを開始し、ベトナムで収益をあげているが、納税義務を果たしていないことが問題となっている。

(C) laodong
(C) laodong

 財政省傘下の税務総局は追徴課税を行うため、ベトナム国家銀行(中央銀行)傘下のマネーロンダリング防止局と協力し、ネットフリックスのベトナム事業の調査を進めている。

 ベトナム国内における10月時点の利用者数は約30万人で、月額利用料金は18万~26万VND(約810~1200円)。毎年ベトナムで約1000億VND(約4億5000万円)の収益を得ていると試算される。

 さらにネットフリックスは、ベトナムにおけるインターネットを介した有料テレビサービスの認可も取得していない。ベトナム国内に事務所もサーバーも置いておらず、サービスの登録や料金の支払いはオンラインやクレジットカードを通じて行われている。

 ベトナム当局の動きに関連し、同社の責任者は24日、「ベトナムの規定を順守する方針であり、海外の事業者が納税できる仕組みの構築を希望する」とコメントした。

 なお、納税義務違反だけでなく、ネットフリックスが配信する映画やドラマに暴力・性表現、麻薬使用やベトナムを批判する描写、公序良俗や美徳に反する描写が多いことも問題視されている。

[Lao Dong 12:32 24/10/2020, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 財政省は、海外のサービスプロバイダーに同省傘下税務総局のポータルサイトを通じた税務登録と電子取引...
 財政省傘下の税務総局のダン・ゴック・ミン副局長によると、同局は近く映像ストリーミングサービス運営...
 映像ストリーミングサービス「ネットフリックス(Netflix)」の責任者はこのほど、「ベトナムの規定を順...
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防策としての社会的隔離措置や映画館の臨時休業により、テレビ番...
 映像ストリーミングサービス「ネットフリックス(Netflix)」のリード・ヘイスティングCEOは25日、韓・AS...
 映像ストリーミングサービス「ネットフリックス(Netflix)」は16日、ベトナム語対応のインターフェース...
 ベトナムのテレビ市場で大きなシェアを占めるサムスン(Samsung)、LG、ソニー(Sony)、TLCの4社はこのほ...
 動画コンテンツや音声通話などをインターネット経由で提供する「OTT(オーバー・ザ・トップ)」産業は近...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る