保健省によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により8512人目の感染者(女性・81歳)と4731人目の感染者(女性・60歳)が死亡した。
(C) tuoitre |
これにより、新型コロナによる死者は61人、4月末から広がった第4波では26人となった。
60人目の死者となった8512人目の感染者は、北部紅河デルタ地方バクニン省バクニン市在住。長年にわたり高血圧と心不全を患い、2017年には心筋梗塞を起こしたほか、パーキンソン病も患っていた。6月4日に新型コロナ陽性となり、バクニン省総合病院で治療を受けた。7日に中央熱帯病病院に転院したが、13日に死亡が確認された。死因は心不全と高血圧、パーキンソン病を背景とする敗血症性ショックと新型コロナによる肺炎と診断された。
61人目の死者となった4731人目の感染者は、ハノイ市ドンダー区在住。2019年11月に非ホジキンリンパ腫が発見され、化学療法を受けて症状は安定していたが、今年4月に再発し、ハノイ市K病院タンチエウ分院で化学療法を受けていた。5月19日に新型コロナ陽性となり、中央熱帯病病院に転院。6月13日に死亡が確認された。死因は非ホジキンリンパ腫を背景とするアスペルギルス症と新型コロナによる肺炎、敗血症性ショックと診断された。
保健省の新型コロナに関する14日午後の発表によると、5省・市で市中感染者75人が新たに確認された。海外からの入国者5人も陽性となった。
新規の市中感染者の内訳は、◇東北部地方バクザン省:29人、◇ホーチミン市:26人、◇北中部地方ハティン省:11人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:8人、◇北中部地方ゲアン省:1人。
市中感染者のうち69人は感染者の接触者(F1)や既存の集団感染発生地域の関係者などで、隔離区域内または封鎖区域内で感染が確認された。ホーチミン市の4人とハティン省の2人は保健省が詳細を確認中。
14日午前と正午、午後の発表を合わせると、同日に確認された市中感染者数は9省・市の計266人だった。
14日午後の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は1万0810人、死者数は+2人増えて61人となっている。
なお、ホーチミン市では5月31日午前0時より市内全域で適用している社会的隔離措置について、6月15日から14日間延長し、29日午前0時まで首相指示第15号/CT-TTgに沿った措置を継続する。これに伴い、ゴーバップ区と12区タインロック街区では、15日午前0時より検問所を撤去する。