国産ワクチン「ナノコバックス」、WHOの専門家が評価へ

2021/06/30 15:01 JST配信

 ファム・ミン・チン首相はこのほど、新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」を開発中の地場ナノゲン社(Nanogen、ホーチミン市)との会合で、ナノコバックスの第3期臨床試験の評価への協力を世界保健機関(WHO)に提案したことを明らかにした。

(C) saigondautu
(C) saigondautu

 数日前に開いたWHOとの会合で、ナノゲン社が現在実施中の第3期臨床試験の評価と検査、ワクチンに関してWHOが規定する手続きへの協力を求め、専門家チームの派遣を要請したという。チン首相は、専門家チームを迎える準備を進めるようナノゲン社に求めた。

 同社のホー・ニャン会長は、ワクチンの生産体制について、2棟のワクチン生産工場の現在の生産能力は1か月当たり800万~1000万回分だが、9月になれば3000万~5000万回分に引き上げ可能と説明した。生産設備の輸入や製造ラインの整備に時間がかかるためだという。

 第3期臨床試験は、7月半ばからの第3c期に100万人を対象に接種を実施する予定。ワクチンのサンプルは、既に国連のワクチン研究所に送付済みで、研究所の臨床試験に参加し、12月に結果が判明する見通しとなっている。

 

[Sai Gon Dau Tu 16:28 26/06/2021,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」の研究開発を手掛けた地場ナノゲン社(Nanoge...
 複数の省の当局が、地場ナノゲン社(Nanogen、ホーチミン市)が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナ...
 新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanocovax)」を開発中の地場ナノゲン社(Nanogen、ホーチ...
 地場ナノゲン社(Nanogen、ホーチミン市)が開発中の新型コロナウイルスワクチン「ナノコバックス(Nanoco...
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第4波が国内で急拡大している中、保健省のドー・スアン・トゥエ...

新着ニュース一覧

 2025年におけるホーチミン市の域内総生産(GRDP)成長率は+8.3%と推定され、ベトナム経済の牽引役として...
 ファム・ミン・チン首相は21日、国際金融センター(IFC)の設立を発表した。この設立は、世界の資本や技...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 地場ドジ・ジュエリー(DOJI Group)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で複合区「ドラゴン75コンプ...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ホーチミン市内のガソリンスタンドでは、QRコードを使った振込決済が拡大しており、給油時の利便性向上...
 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハ...
 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
トップページに戻る