ホーチミン市は6日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、多数の伝統市場を一時閉鎖した。市内234か所のうち半数を超える125か所が対象で、これには食品・農産物の卸売市場3か所も含まれる。
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市場閉鎖のニュースが報じられると、翌7日早朝に多くの消費者がスーパーマーケットに詰めかけて長蛇の列を作った。ホーチミン市直轄トゥードゥック市のコープマート(Co.op Mart)・ハノイ大通り店では、7日午前8時半時点で数百人が並んでいた。
トゥードゥック市在住のフオンさんは「今スーパーに行くのは感染の危険が高いと分かっているが、伝統的市場の多くが閉鎖されて食品が手に入らなくなってしまう。夕べはインターネットで注文しようとしたが、アクセスできなかった」と話した。市内の多くのスーパーも同様の状況で、7日午前は通常の2~3倍の来客数だった。
同じくトゥードゥック市在住のハインさんは、6日午後にコープマートやMMメガマーケット(MM Mega Market)、ビッグC(Big C)などの電子商取引(eコマース=EC)サイトにアクセスしたが、注文しようとした商品は売り切れ表示がされていたという。
ホーチミン市商工局のグエン・グエン・フオン副局長は、食品は十分な量を確保できているとし、「買いだめの心理に引きずられて、混雑するスーパーに行かないようにして欲しい」と呼び掛けている。