ハノイ市のドンドー私立大学(Dong Do University)が違法に学生を募集し、多数の大学卒業証書を授与した事件で、最高人民検察院は起訴状を発行した。
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これにより、ズオン・バン・ホア学長(男・38歳)を含めた10人が「業務執行上書類偽造容疑」で起訴された。
起訴状によると、同校は大学卒業者向け英文専攻学士号プログラム(通称:第2学士号プログラム)を提供する資格を持っていない。
それにもかかわらず、同校の幹部らは指名手配中のチャン・カック・フン理事長(男・49歳)の指導のもと、無認可で学生を募集し2018年4月から2019年3月までの期間に431件の卒業証書を違法に授与し、71億VND(約3400万円)の不正利益を得ていた。
これまでの報道によると、同校は入学・卒業が容易で、試験も名ばかりで回答が全て学生に伝えられていた。同校から発行された「卒業証書」は、卒業生が賃上げや昇進などのために勤務先の公的機関・組織などに提出したという。
捜査機関は既に偽の卒業証書を授与された210人を特定しており、残る221人については居住地や勤務先を特定できないままだ。
なお、事件が発覚してからこれまでに、偽の卒業証書を授与された人々の氏名と勤務先を公開するよう求める声が多くあがっているが、これは実現に至っていない。