ベトナム保健省傘下の第1ワクチン生薬製造会社(ババイオテック=Vabiotech)はハノイ市で29日、ロシアから調達した同国製新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV(Spunik V)」の第1弾(74万回分)を受領した。
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これに先立ち、ベトナムのブイ・タイン・ソン外相がロシアを公式訪問しており、スプートニクVの供給を管轄するロシア政府系金融機関であるロシア直接投資基金(Russian Direct Investment Fund=RDIF)と会談し、技術移転やワクチン供給について支援を求めていた。
受領式典は、ハノイ市ノイバイ国際空港で催され、在ベトナム・ロシア大使館のGennady Bezdetko大使やチャン・バン・トゥアン保健次官らが出席した。
なお、ババイオテックは26日、技術移転によるスプートニクVの国内製造に成功したと発表。ババイオテックが製造したワクチンは、ロシアの国立ガマレヤ研究所に送られ、品質検査を受けた結果、製品の要件を満たしていることが確認された。
アデノウイルスを使ったウイルスベクターワクチン「スプートニクV」は、世界初の新型コロナウイルスワクチン。2回接種型で、1回目と2回目の接種間隔は3週間。臨床試験では91.6%の予防効果があったと報告されている。