南部メコンデルタ地方ソクチャン省ケーサック郡人民委員会はこのほど、あるカフェのオーナーが面積2200m2の敷地内で無許可で行っていた複数の建築物の建設を停止し、行政処罰を科した。今後、建築物は解体される見通しだ。
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カフェオーナーのホー・チー・トアイ氏は、中国の万里の長城や楽山大仏、オランダの風車、エジプトのスフィンクスなど世界の有名な建築物のミニチュアを建設。特に南中部沿岸地方ダナン市にあるリゾート型テーマパーク「サンワールド・バーナーヒルズ(Sun World Ba Na Hills)」の「ゴールデンブリッジ」を真似て、巨大な仏像とその両手に支えられた橋を建設していた。
ダナン市のゴールデンブリッジのまがい物は、ソクチャン省だけでなく各地に出現している。南中部高原地方ラムドン省ダラット市だけで2か所ある。1つは市内のチャイマットの約2haの植物園内にあり、訪問客から入場料を取っている。もう1つはトゥイソン観光地区にあり、こちらも入場料を徴収している。
ネット上では、「ダラットのゴールデンブリッジ」の広告文句に誘われて訪れたが、がっかりしたとの声が多く寄せられている。本物のゴールデンブリッジを訪れたことがあるホーチミン市在住のフオン・ランさんは、「観光施設のオーナーは著作権で保護された人の作品を尊重すべきで、醜いまがい物で汚してはならない」と憤った。