南部メコンデルタ地方ロンアン省で4日午前、猛暑の中で、学校のサッカー場の回りを走っていた少年T・T・K君(14歳)が、意識不明の状態で地元病院に救急搬送された。
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K君は同日午前8時半ごろ、1周400mのサッカー場を30分以内に10周するトレーニングを行った。走り終わったK君だが、疲労や発汗、頭痛、足のけいれんなどの症状が現れて気絶。41度の発熱やチアノーゼ、呼吸困難などの症状を起こした状態で地元病院に救急搬送された。
K君は搬送先の病院で熱中症と診断され、応急処置を施された後も症状が改善しなかったため、ホーチミン市小児科病院(ビンチャイン郡)に転送されて集中治療を受けた。
血液検査、胸部X線、脳のCTスキャン検査などの精密検査を受けた結果、肝臓と腎臓の機能障害、代謝性アシドーシス、血中乳酸の増加が確認された。医師らは水分投与、輸液、扇風機と濡れタオルで体を冷やすなどの治療を施した。
6時間にわたる治療を経て、K君の容態は改善。熱が引いて意識も回復、自発呼吸が出来るようになったため、人工呼吸器も取り外されたが、引き続き肝臓と腎臓の治療を受けている。