米海軍のニミッツ級航空母艦(原子力空母)「ロナルド・レーガン(USS Ronald Reagan)」が6月25日から30日の日程で、南中部沿岸地方ダナン市に寄港した。同空母には5000人余りの船員が乗船し、ベトナム出身者も多かった。27日に行われた乗船見学会で、ベトナム現地紙がベトナム人船員2人に話を聞いた。
(C) tuoitre |
カルロス・グエンさん(男性・28歳)は、海軍に入隊して8年になる。初めてベトナムに来たのは子供のころで、2回目は2020年3月に海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt)」に乗船した時。空母で勤務するのは今回が2回目で、いずれもベトナムに寄港した。主な仕事は、航空機械設備の整備だ。カルロスさんは「米軍の空母で働くベトナム人であることを誇りに思う」と話した。
ニャット・フイ・チャンさん(女性・23歳)は入隊して2年。南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市出身で、子供のころは船に乗るのが好きだったが、将来空母に乗船するとは思っていなかったという。主な仕事は航空機関連の設備や道具などの修理やメンテナンスだ。チャンさんは見学者の質問にベトナム語で答えていた。「米空母の船員としてベトナムに戻れたことが、とてもうれしい」と語った。