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ホーチミン市では、工場の受注減により労働時間の短縮を余儀なくされた労働者が、生活費を稼ぐために別の場所でアルバイトをするケースが増えている。
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第2リンチュン輸出加工区にある工場で働くヒエウさん(男性)は午後4時45分の終業時間になると、急いで東南部地方ビンズオン省トゥアンアン市の自宅に戻って着替え、午後5時半には近くの食堂のホールスタッフとして働きに出る。妻も同じ工場で働いていたが、2022年末に労働時間短縮の対象者になった。その後ヒエウさんも週3日勤務となり、8月から収入は1000万VND(約6万1000円)だけとなった。ヒエウさんは生活費の足しにするため食堂で働き、約300万VND(約1万8300円)を稼いでいる。
ホーチミン市内の工場で働くトアさん(女性)の月収は600万VND(約3万6600円)余りで、残業があれば800万VND(約4万8800円)を超えることもあった。2022年末から労働時間が短縮されたため、近くのレストランでアルバイトを始めた。今では工場が通常勤務に戻り、アルバイトも日曜日に続けているため、休みが1日もないという。
同市では9月28日までに、失業手当てを3~12か月間受け取った人が12万3700人に上った。規定によると手当ての給付水準は、離職前に連続6か月納付した失業保険の平均月給の60%となっている。