南中部沿岸地方クアンナム省登録の漁船2隻が、16日夜~17日未明に南シナ海のチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)の海域で沈没した事故について、国境警備隊および海上捜索救難協力センター(MRCC)による捜索隊は22日、遭難者の捜索を終了した。
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54人が乗船していた漁船「QNa-90129 TS」は16日午後7時30分ごろ、同省アンホア岬の南東約370海里(約685km)の地点で操業中に竜巻の被害に遭った。また、39人が乗船していた別の漁船「QNa-90927 TS」は翌17日午前1時ごろ、南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市の海岸から東南東に約240海里(約444km)の地点で操業中に高波を受けて沈没した。
17日には、「QNa-90129 TS」の乗組員40人が、近くで操業していた別の漁船に救出され、乗組員2人の遺体も収容された。一方、「QNa-90927 TS」の乗組員38人は別の漁船に救出された。
行方不明になっていた2隻の乗組員13人については、5日間にわたる懸命な活動の甲斐もなく、未発見のまま捜索が打ち切られることとなった。なお、被害に遭った漁船の乗組員と遺体は、軍の船によって本土に輸送され、家族らと涙の再開を果たした。