- 自社開発した水ぼうそうワクチンが認可
- ベトナム支社を通じて直接販売へ
- ベトナムの21年のワクチン市場約3億USD
韓国の製薬会社であるGC緑十字(GC Biopharma)はこのほど、自社開発した水痘(水ぼうそう)ワクチン「バリセラ(Barycela)株」がベトナム保健省傘下の医薬品管理局から認可されたと発表した。
![]() (C) GC緑十字 |
これに先立ち同社は、バリセラ株を承認品目とするためベトナムでの臨床試験を行い、製品の安全性と免疫原性を立証した。今後は同社のベトナム支社を通じて直接販売に乗り出す予定だ。
バリセラ株は同社が自社開発した菌株「MAV/06」を使用した水痘ワクチンで、高いウイルス含有量と収率が特徴だ。2020年には韓国で承認品目となったほか、世界保健機構(WHO)の事前認証(WHOPQ)を取得した。
同社によると、ベトナムのワクチン市場は、2018年から2021年までに年平均+32%ずつ成長した。2021年にはワクチン市場が約3億USD(約450億円)に達し、うち水痘ワクチンは10%を占めたという。
GC緑十字は「今回の認可は、現地化戦略が功を奏した結果だ」と述べている。