ホーチミン市博物館の秘密の地下通路、見学エリア拡大し再公開

2026/05/01 04:45 ICT配信

 ホーチミン市サイゴン街区のホーチミン市博物館にある広さ1400m2の秘密の地下通路が、半年の改修を経て再オープンした。今回、見学可能な部屋や展示物が追加された。

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約150mに拡張された見学ルート

 かつて「ザーロン宮殿」と呼ばれた同博物館の地下には、秘密の地下通路が存在する。地下通路は、建築家ゴ・ビエット・トゥの設計により1962年に建設された。

 今回の改修では新たな通路の開放や照明の改善が行われ、見学可能な距離は約150mに拡張された。壁面や通路沿いにはスクリーンが設置され、当時の設計図や歴史的資料が映し出されている。

当時の巨額の建設費と頑丈な設備

 展示ケースの資料によると、完成までの総経費は、当時としては非常に巨額な1250万VND以上だった。また、1963年から置かれている家具が残る、ベトナム共和国(南ベトナム)のゴ・ディン・ジエム大統領の応接室の写真も紹介されている。

 地下通路の6つの鉄の扉は、船の操舵輪のような仕組みで内側からしか開閉できない頑丈な造りとなっている。このほか、緊急時に要人をおよそ5分以内に避難させることができる複数の通路があり、外部との連絡システムや給排水設備も完備されていた。非常口はナムキーコイギア通りとパスツール通りに繋がっている。

136年の歴史を持つ建物の歩み

 ホーチミン市博物館の建物は、1885年から1890年にかけてフランス人建築家のアルフレッド・フルーにより設計され、商業博物館やコーチシナ総督の公邸として使われた。

 1962年に統一会堂が爆撃された際は、ジエム大統領の臨時官邸および執務室として使用され、1975年以降に博物館へと転用された。数多くの歴史的出来事を経た現在も、貴重な遺物や資料を保存している。


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