ホーチミン市:朝鮮人参、箱を開けばパパイヤの茎

2005/11/12 07:11 JST配信

 ニセ朝鮮人参を掴まされる事件が後を絶たない。ホーチミン市フーニュアン区に住むタイン氏は、去年の年末、80歳を越す父の長寿を願い、5区のハイ・トゥオン・ラン・オン通りで朝鮮人参の2リットル瓶を買い求めた。ひげ根の様子がまるで人間のような形のこの人参は240万ドン(約 150米ドル)。老翁は毎日ちびりちびりとこの「高価な」人参酒を飲み続け、ついに飲みつくした後人参を取り出して見てみると、何とひげ根がぞろりと抜け落ちたではないか! 驚いたタイン氏が人参に詳しい友人に見せたところ、単なるタイワンモミジ(ウコギ科・ベトナムでは食用)の根を買わされていたのだと判明した。

 同市ホックモン県に住むランさんは、10区の2月3日通りで75グラムの朝鮮人参を82万ドン(約 51米ドル)で買い求めた。パッケージのあまりの豪華さに中を見ずに持ち帰ったところ、箱の中身はパパイヤの茎を干したものであった。

 販売価格についても疑問が多い。朝鮮人参の販売店はみな、「朝鮮人参公社の専売店」ということになっている。しかし価格は店によってまちまち。3区のある店では75グラムの人参の根が94万ドン(約 59 米ドル)だが、これがダイアモンドプラザだと150万ドン(約 94米ドル)に跳ね上がる。どれが本物でどれが偽者なのか、どの商品が高品質なのか、知るのは売り手のみばかり。消費者に区別は不可能だ。

[2005年11月11日:Nguoi Lao Dong紙]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 トスアンドゥオン薬局のフン・トゥアン・ザン博士が所有するベトナム原産の薬用人参「ゴックリン」が5...

新着ニュース一覧

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、北中部
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の取締役
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム国家銀行(中央銀行)は、マネーロンダリング防止法の一部条項を具体化する通達第27号/2025/TT-N...
 南部メコンデルタ地方ドンタップ省に住むファン・ゴ・ジエム・フオンさん(女性・18歳)には「我が家」が...
 ホーチミン市教育訓練局はこのほど開いたセミナーで、市内の普通教育機関での休み時間中に携帯電話や電...
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、長距離国際線の拡大を視野に、1
 公共の場に自動体外式除細動器(AED)を設置するベトナム初の取り組みが始まった。心停止後の初動対応力...
 インターネット接続の性能を評価するウェブサイト「スピードテスト(Speedtest)」を運営する米国のオー...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、米ボー
 ベトナムの決済アプリ大手「モモ(MoMo)」は、世界的保険グループであるチャブグループ(Chubb Group)傘...
 ホーチミン市当局は10月、ビンチュン街区(旧トゥードゥック市)のマイチート(Mai Chi Tho)通りに全長約5...
 KDDI株式会社(東京都港区)は11日、ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Gr...
 株式会社多摩川ホールディングス(東京都港区)の孫会社である多摩川電子ベトナム(TAMAGAWA ELECTRONICS ...
 家具・建築用金物製造販売を手掛ける株式会社中尾製作所(三重県津市)は4日、東南アジア地域における販...
トップページに戻る