台湾のベトナム人花嫁 明と暗

2006/12/10 07:07 JST配信

 ゴックジエムカフェはベトナム人妻とベトナム人労働者の待ち合わせ場所になっている。夫が仕事に行き子どもを託児サービスに預けると、妻たちはいそいそとカフェへ行き恋人との時間を楽しむ。恋人の多くは不法滞在のベトナム人労働者だ。カフェのオーナーもまた、台湾に嫁入りしたベトナム人女性だが、最近ばくちで巨額の借金を負った後、姿をくらましたのだそうだ。この地区には同じようにベトナム人女性が経営するホテルなども多数あったが、事件が起こるなど秩序が乱れてきたため取締りが厳しくなり、多くは店を閉めたという。

 町の遊技場では多くのベトナム人女性客を見かける。ある女性は「以前台湾の男性と結婚したんだけど、3年で別れたわ。財産は分けてくれたから、こうして遊ぶことができる。こんな人生もなかなかハッピーなものよ」と語った。また、常連客のベトナム人男性は、「ここにくる子の多くは、条件さえ合えばすぐ付き合ってくれる」と話す。「夫と別れて2年、お金は十分ある。ここの暮らしに飽きたら故郷に帰って店を開くわ」という女性もいる。

 このようなベトナム人女性の存在は、不法滞在するベトナム人男性の増加の原因にもなっている。台湾のベトナム経済文化事務所のホアン主任はこう語る。「ある分野で成功して幸せをつかむベトナム人花嫁もいることは否定しない。しかしほとんどの場合、結婚の目的は経済的理由によるものだ。禁止することはできないが、このような結婚は決して勧められない。なぜなら結局のところ、その災いを受けるのは女性自身なのだから」。

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[2006年11月6日 Thanh Nien 電子版]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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