サパでホームステイ事業、若き少数民族女性の挑戦

2016/10/09 05:16 JST配信

 客が1人もいない時もあった。チャインさんは失望し、借金を返すために土地や家を売って農家に戻ることも考えた。しかし、そんな中で彼女を励ましてくれたのが夫だった。チャインさんは元気を取り戻して、ホームステイの仕事を1から始めることに決めた。

 ある日、チャインさんはザイ族の民族衣装を着てハノイ市に向かうバスに乗った。ハノイ市の旧市街に着くと、あらゆる旅行会社を訪ねてまわり、サービスが低下してしまったことを謝罪した。そして、「ホアチャイン・ホームステイ」が一新したことを伝えて、連絡先の電話番号とメールアドレスを残した。

 ハノイ市での営業が終わると、チャインさんは再びバスでサパ郡へ戻った。サパ町に着くと彼女はまた旅行会社とレンタルバイクの店に連絡先を置いてまわった。

 チャインさんの決心は実を結び、客が少しずつ戻り始めた。チャインさんの家を訪れるのは、周辺の自然の景色やチャインさんの両親が作るザイ族の民族料理を好むオランダや英国、ドイツからの客が多い。

 「ホアチャイン・ホームステイ」は1か月に平均150人以上の客を迎えていて、170人に上る月もあるという。月の収入は約3000万~5000万VND(約14万~23万3000円)だそうだ。しかし、チャインさんのビジネスはとどまることを知らない。

 チャインさんは今、家の前の庭を改装し、山林の風景を眺めながらコーヒーを飲むことができるカフェにしようとしている。これもまた、彼女が夢見ていたホームステイの1つなのだ。

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