診察と採寸を終えると、ドーさん自ら患者の情報を書類に記入し、家庭環境を確認した上で支援団体へ送付する。家族からは何度も休むよう勧められたが、ドーさんは健康と頭の働きを保つためだとして、今も作業を続けている。
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これまでの21年間で、工房は1600本以上の義手や義足を製作し、何千人もの人々が自立して働き、社会に貢献できるよう支援してきた。活動の広がりにより、既存の支援者が新たな支援者を紹介してくれるようにもなった。現在、国内のある慈善基金が年間約300件の義肢製作費を負担すると約束している。
また、工房では古くなったり壊れたりした義肢のメンテナンスや修理も無料で行っている。経済的に困難な患者に対しては、ドーさんが交通費や滞在費として1人あたり50万VND(約3000円)の支援金を追加で申請し、彼らの経済的負担を軽減している。
「健康が許す限り、生活に困っている方々が一人でも多く再び身体を動かせるよう、この活動を続けていくつもりです」とドーさんは語る。
1979年7月にベトナム・カンボジア国境での戦闘で右脚を失った北部紅河デルタ地方ハイフォン市チーリン街区(phường Chí Linh、旧ハイズオン省チーリン市)のチャン・バン・チャインさん(男性・68歳)は、当初は木製の義足を使用していた。
しかし、農作業ですぐに義足が摩耗してしまい、10年以上前にドーさんの工房を訪れて義足の製作を依頼した。2024年に古い義足が破損した際も、チャインさんは新しい義足の申請手続きでドーさんのサポートを受けた。
自身の体験から、チャインさんは街区の赤十字社での活動経験を生かし、地元の障がい者を支援している。ドーさんの工房の負担を軽減するため、チャインさんが義肢製作の希望者に申請書の作成や書類のコピー、書類のまとめ方を指導し、支援を必要とする数百人を、適切な支援につなげてきた。
「義足のおかげで、障がい者が社会に復帰し、働いて家族を養うことができるようになるんです」とチャインさんは語った。










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