SEA Games女子サッカー、ベトナムが宿敵タイを下してV2達成、最多6度目の金メダル

2019/12/09 16:02 JST配信

 フィリピンで開催中の第30回東南アジア競技大会(SEA Games 30)は12月8日に女子サッカーの決勝が行われ、前回女王のベトナム代表が宿敵タイ代表を延長戦の末に1-0で下した。ベトナムはこれで大会2連覇を達成し、最多6度目の金メダルを獲得した。

(C) VFF
(C) VFF

 互いをよく知る宿命のライバルによる頂上決戦となったこの試合。ベトナムは4-5-1のシステムを採用し、序盤から両サイドを起点とし積極的に攻撃を仕掛けた。開始早々の6分には、前に出ていた相手GKのスキをついてMFグエン・ティ・バンがシュート。しかし惜しくもバーに嫌われる。序盤はベトナムがボールを繋ぎながらチャンスを作り、タイを相手自陣に閉じ込める。タイは27分、男子タイ代表FWティーラシン・デーンダー(元広島)の妹であるFWタニーカーン・デーンダーを投入。174cmの長身ストライカーで、今大会グループリーグ初戦でベトナムから試合終了間際に同点ゴールを奪っており、ベトナムにとっては非常に危険な選手。ここからタイが勢いを増して、試合は一進一退の攻防となるが、どちらもゴールを奪うことは出来ず、前半をスコアレスで折り返す。

 後半に入ると、ベトナムは立ち上がりに相手守備陣のスキをついて、MFグエン・ティ・バンが相手GKと一対一の場面を迎える。しかし、ここでもシュートが枠を捉えきれない。この日、積極的に動いたタイベンチはすぐさま選手交代のカードを切って攻撃的な選手を投入。51分には、タニーカーンがヘディングシュートでベトナムゴールを揺らすが、これはオフサイドの判定。この後も互いに一歩も譲らない双方死力を尽くした攻防が続き、試合は90分終えて0-0のまま終了し、延長戦に突入する。

 体力的に限界が近づく中、延長開始早々に訪れたチャンスをベトナムがものにする。左サイドで得たFKをMFグエン・ティ・トゥエット・ズンがゴール前に放り込み、ファーサイドに飛び込んだ途中出場のFWファム・ハイ・イエンが頭で決めてベトナムが先制。その後は、タイの猛攻をチーム一丸となってしのぎ、ベトナムが1-0で逃げ切った。

 なお、同日行われた3位決定戦では、ミャンマー代表が開催国フィリピン代表に2-1で勝利して銅メダルを獲得している。

 試合後、ベトナム文化スポーツ観光省とベトナムオリンピック委員会は、2大会連続、最多6度目の金メダルを獲得したベトナム女子代表に10億VND(約480万円)の報奨金を贈ることを決定。激戦を終えたベトナム女子代表は帰国して7日~10日間のつかの間の休息をとった後、東京オリンピック3次予選に向けた準備を開始する。最終予選は韓国で来年2月に開催される。

記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+

[2019年12月9日 ベトナムフットボールダイジェスト+]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 文化スポーツ観光省、ハノイ市人民委員会(市役所)、第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)組織委員会...
 タイのサイアムスポーツは2月20日、「アジアの美女サッカー選手トップ10」を発表した。この中には、ベ...
 2018年に続いて、2019年もベトナムサッカーの飛躍を大きく印象付ける1年となった。今回はこの1年間で特...
 フィリピン開催の第30回東南アジア競技大会(SEA Games 30)が11日、閉幕した。同国ニュー・クラーク・シ...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は10日、フィリピンで

新着ニュース一覧

 財政省は、個人所得税法を含む複数の税法の見直しを実施中で、2025年10月に国会に改正草案を提出して意...
 ホーチミン市1区警察は16日、外国人顧客に売春婦を斡旋したとして男2人を起訴するとともに、韓国人客を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム共産党第13期(2021~2026年)中央執行委員会第9回会議が16日に開幕し、中央執行委員4人が新たに...
 2024年5月7日、ディエンビエンフー戦勝記念日70周年(1954年5月7日~2024年5月7日)を迎えた。  ディ...
 米国最大級の建築設計会社スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(Skidmore, Owings & Merrill...
 商工省はこのほど、2023年のベトナムの輸出入状況や問題点などを網羅的にまとめた「ベトナム輸出入レポ...
 ベトナム文化交流イベント「ホーチミン市デイin大阪」が5月18日(土)と19日(日)に大阪城公園太陽の広場(...
 ミスコン開催大手の地場センバン社(Sen Vang)は、新たなミスコン「ミスナショナル・ベトナム(Miss Nati...
 地場CMC技術グループ[CMG](CMC Corporation)はこのほど、韓国法人のCMCコ
 ITエンジニア派遣大手の株式会社オープンアップグループ(東京都港区)は15日、ベトナムで組込制御の企画...
 訪問入浴介護や訪問介護などを手掛けるアサヒサンクリーン株式会社(静岡県静岡市)は、西北部地方ホアビ...
 保健省は15日、デング熱ワクチン、帯状疱疹ワクチン、23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンの重要...
 チャン・ルウ・クアン副首相は政府官房で15日、中国の通信機器大手メーカーであるファーウェイ(Huawei)...
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2024年4月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+11.6%増の...
トップページに戻る