ベトナム民間航空局航空運輸課のボー・フイ・クオン課長はこのほど、欧州連合(EU)加盟国の各航空会社に対し、EU~ベトナム間航空路線の就航に便宜を図る用意があると明らかにした。
EUとベトナムは今月初旬、EU加盟国・ベトナム間の航空サービスの2国間合意における国籍条件緩和についての新しい合意書に調印した。この新合意によると、EU加盟国の各航空会社は2国間合意と取得済みの航空運輸権に基づいて、ベトナム路線を運航することが可能となる。ベトナムは現在、EUの17カ国との間で2国間合意を結んでいる。
新合意は運賃についても言及している。それによると、各航空会社は運賃を市場の需給状況に合わせて自由に設定できる。航空管理当局が干渉できるのは、価格が低過ぎる、不正競争の兆候があるなどの場合に限られる。以前の2国間合意では、運賃の設定には両国の航空管理当局の承認が必要だった。
EUの航空会社としては現在、ドイツのルフトハンザドイツ航空、フランスのエールフランス航空の2社がベトナム路線を運航中。ベトナム航空もパリ線とフランクフルト線を運航している。