【第8回】ペットと一緒に帰国する場合の事前手続き~早めに準備を~

2016/02/26 08:25 JST配信

前回 のコラムでは、ベトナムのペットホテル事情について グルーミングサロン テンテン より説明しましたが、今回はペットを預けないで一緒に一時帰国する場合の事前手続き方法について、 佐々木動物病院 より説明します。

ペットと帰国するには最短で40日間必要

ベトナムから日本へペットを連れて行くためには、事前に様々な手続きを行う必要があり、 最短でも40日間の準備期間が必要 となります。今日明日すぐに連れて帰るということはできませんので、計画的に手続きすることをお勧めします。

ペットと一緒に帰国するということは、ペットを日本へ「輸入」することになり、ペットは「輸入検疫」を受けなければなりません。この手続きの流れは、すでにマイクロチップ装着済みか、狂犬病抗体検査を受けているかどうかで、大きく変わります。 狂犬病予防接種から始める場合は、準備に最低7か月かかります

ケース1:マイクロチップ装着済みで、狂犬病抗体検査の有効期間内

狂犬病抗体検査済み(抗体価が0.5IU/ml以上)証明書(採血した日から2年以内が有効期限)が手元にある場合の手続きです。

(1) 日本到着予定日より40日前までに、到着予定空港を管轄する動物検疫所に事前届出を提出します(郵送、FAXまたはメールにて)。

主要な空海港を管轄する動物検疫所一覧は こちら を参照してください。

 「届出書」は 動物検疫所のウェブサイト から入手できます。

(2) 日本の動物検疫所から「届出受理書」が交付されます。この書類は輸入検査の際に必要となりますので、大切に保管してください。

(3) 同時にベトナム政府機関発行の証明書を取得します。手続きには約1週間かかります。当院ではこの手続き代行を有料で行っています。

(4) 出国2~3日前に、動物病院にて臨床検査を受けます。

ケース2:マイクロチップ未装着で、狂犬病抗体検査を受けていない場合

マイクロチップ未装着で、狂犬病抗体検査を受けていない場合は、 帰国する約7か月前から準備する必要 があります。

(1) 動物病院にてマイクロチップを装着してもらい、1回目の狂犬病予防注射を接種します。※91日齢以上の犬、猫が対象です

(2) 1回目の接種後、30日以上間隔をあけて2回目の狂犬病予防注射を接種します。

(3) (2)と同時に抗体検査のため血清を採取します。日本の農林水産大臣が指定する検査施設でこの血清の抗体検査を受けます。

※血清の日本への輸送は当院で有料にて代行しています。

(4) 検査結果で抗体価が0.5IU/ml以上でなければなりません。その証明書は採血日より2年間有効となりますので、その有効期限内に日本へ到着する必要があります。

(5)抗体検査で血清を採取した日を0日目として180日間以上待機(輸出前待機)します。

(6)以降の手続きはケース1の(1)~(4)となります。

イヌの輸入空港は限定されている

イヌの輸入については、以下の空港でのみ可能です。

◇新千歳空港、◇成田国際空港、◇東京国際空港、◇中部国際空港、◇関西国際空港、◇北九州空港、◇福岡空港、◇鹿児島空港、◇那覇空港

ネコにつては制限はありませんが、上記の空港以外に到着を予定している場合は、事前に動物検疫所にお問い合わせを。

なお、農林水産省 動物検疫所のウエブサイトにある、 「指定地域以外から日本に犬・猫を輸入するための手引き書」 を参照してください。

まとめ(マイクロチップ埋め込みから日本到着まで)

マイクロチップ埋め込みから日本到着までの輸入手続きの手順について、流れを追ってまとめてみました。参考にしてください。

一時帰国に連れて帰ることはなく、ベトナムに当面住むつもりでいても、何かの事情で急遽帰国することになる可能性がないとも限りません。ペットと離れ離れにならないために、あらかじめ手続きしておくことも大切です。

<著者紹介> 佐々木動物病院 川野 悦生(KAWANO ETSUO) 獣医師(川野獣医科 院長) 【所属学会、資格】 日本獣医がん学会理事 広島県獣医師会小動物開業部会長 広島夜間救急病院副理事長 日本の獣医寮をベトナムにも適応できるよう努力してまいります。

著者紹介
佐々木動物病院・Grooming Salon Ten Ten
ホーチミン市7区にある佐々木動物病院の獣医師とグルーミングサロンTen Tenスタッフが共同で執筆するコラム。rn同じ建物内に、1階は「佐々木動物病院」、2階は「グルーミングサロンTen Ten」があり、ペットの総合サービスを受けられる。rn本コラムでは、ベトナムでのペット事情についてご案内していく。
ペット@ベトナム
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