この前ついにホーチミンに今年の1発目となる雨が降りました。日本の「春一番」になぞらえて 「雨季一番」 と命名します。
雨季になると雨が降って涼しくなるんですが、何が困るって、
バイクに乗ってるときの雨が一番しんどいんです!
豪雨の中をバイクで行かないといけないので危険極まりない。
それと同じくらいしんどいのがおそらく道端で露店を出してる人じゃないですかね。
今回のコラムはそんなとある日に見た露店にまつわることです。
道端露店の修羅場
とある日にスーパーからバイクで家に帰ってるときのこと。
帰り道であるDien Bien Phu通りで何やら不穏な空気。
この通りはいつも渋滞してるけど等間隔で露店が出ている私にはなかなか楽しい道。
顔色の悪いドラえもんや、眉毛犬みたいなプーさん など売られていてついつい見ては鼻で「ふっ」と笑ってしまいます。
© VIETJO Life
そんな楽しいDien Bien Phu通りでなぜ不穏な空気があるのかと言うと、
公安と思われる人たちが露店の店主に警告を発しているところだったようです。
警告と言うかもはや摘発で 「路上で商売するんじゃない!邪魔だ!そもそも許可取っとんのかおらー!」 と言ってるようでした。
そういえば、どこかに「ハノイ:路上・歩道での停車行為を禁止へ、屋台などでの『ドライブスルー』も処分対象に 」っていう記事が載ってたなー。
おとなしくそれに従ってしぶしぶ退散する店主もいれば、そうは言ってもそれを生業としている店主は大きな風呂敷を抱えて、体ごとイヤイヤしてる者もいた。
「露店も大変やなぁ」と思いながらバイクで走ってると、道の先の方ではまだ摘発が始まっていないので店主たちは涼しい顔して営業していた。向こう側で摘発が始まってるのもまだ知らないらしい。
と、そこへ通りかかるベトナム人がみんな一斉に後ろを指さして叫びだした。
「向こうで摘発されてんで!逃げろー!」 (たぶん)
それを聞いてスグ形相を変えて撤収している店主もいれば、それでもはたきで商品をポンポンしている店主もいる。
日本だと、バイクの空気が抜けてるとか、リュックの口が空いてるとか、歯にのりがついてるとか、なかなかみんな指摘してくれへんけど、ホーチミンだと知らんおっちゃんおばちゃんでも気軽に教えてくれる。
そんなノリで摘発のことも気軽に教えてあげてたみたいで、なんだか心が温かくなりました。
けど、逃げへんかったおばちゃんは何かウルトラCがあるんやろか・・・
どうせ公安に捕まったらこう言うんやろ?
チョイオーーーイ!!!