【第45回】ホーチミン・ハノイのイメージの違い

2019/05/08 12:00 JST配信

南北に長い国、ベトナム。ホーチミン市ハノイ市は気候・風土・ライフスタイルなどあらゆる面で異なります。よくホーチミンは大阪、ハノイは東京と例えられますが、それぞれに住むベトナム人の気質も異なると言われます。

ホーチミン・ハノイの街のイメージって?

ホーチミン・ハノイ在住者に街のイメージを尋ねると、 ホーチミンは「Modern(現代的)」「Busy(忙しい)」「Advanced(進んでいる)」といったイメージ があります。それに対して、 ハノイは「Traditonal(伝統的)」なイメージ が多数を占めます。

ベトナム人の気質は?

それでは、人の気質としてはどうでしょうか?ベトナム人は自身のイメージを 「Kind(親切)」「Polite(礼儀正しい)」「Reliable(信頼できる)」「Cooperative(協力的)」 という風に捉えています。それではホーチミン・ハノイ在住者の間でのギャップはどのようなものでしょうか。

ホーチミン人のイメージは?

ホーチミン人は自分たちを「礼儀正しく、親切で信頼に足る」性格と考えている のに対して、 ハノイの人々はホーチミン人を「明るくて流行に敏感だけど、煩くて気質が荒い」と考えている 傾向があります。

ハノイ人のイメージは?

一方で、 ハノイ人は自分たちを「親切で協力的で真面目な性格」と考えている のに対して、 ホーチミン人はハノイ人を「賢くて真面目だけど、神経質で悲観的」と捉えている ことがデータからわかります。どちらの人々もそれぞれに対して少し否定的に考えている点が特長です。

お互いを信頼できる?

こういった違いもあり、ホーチミン人・ハノイ人の間では少なからず意識の溝があるように感じます。ホーチミン人・ハノイ人それぞれを信頼できるかという質問についても、都市間で大きなギャップが見られます。

ホーチミン人・ハノイ人の考え方の違いを理解しながら業務を進めることもベトナムで仕事を円滑に進めるコツの一つと言えるのではないでしょうか。例えばホーチミン人はよりクリエイエティブな仕事を、ハノイ人にはよりチームで進めるような効率重視の仕事などが気質にあっていると考えられるかもしれません。

著者紹介
株式会社Asia Plus代表取締役社長 黒川賢吾

株式会社Asia Plus ( www.asia-plus.net )代表取締役社長。
NTT、ソニー、ユニクロにて海外マーケティングを担当。
2014年にAsia Plusを設立しベトナムマーケットリサーチサービス
「Q&Me( www.qandme.net )」を展開中


統計から見るベトナム
その他の記事はこちら>
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

新着ニュース一覧

 米空軍は南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット空港で20日、ベトナム空軍に米国製の練習機「T-...
 ブイ・タイン・ソン副首相は19日、北中部地方タインホア省で計画されているWHAスマートテクノロジー工...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 チャン・ホン・ハー副首相は、輸入車両と国内製造・組み立て車両に求められる排ガス基準の適用ロードマ...
 スマートプロジェクターとレーザーテレビの設計・製造を手掛ける中国のエクスジミー(XGIMI)はこのほど...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、「ブラ
 国会は20日、教師法草案を審議した。議員らは、収入の圧力が教育業界への優秀な人材の誘致を阻害する原...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、ロボ
 阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企...
 南中部沿岸地方ダナン市警察は18日、顧客7500人以上から金銭を騙し取ったとして、GFDI投資コンサルティ...
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2024年10月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+1.1%増の...
 日本の財務省が発表した2024年10月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比+24....
 大阪府堺市は、日本の環境省が実施する脱炭素社会実現のための都市間連携事業の一環として、南中部沿岸...
トップページに戻る